30歳ニート、ワルアガキをしてみる

崖 っ ぷ ち ダ メ 男 の ホ ン ト の と こ ろ

医師の人生、そしてその家族、命とは、愛とはなんなのか

1人PCの前で号泣。【神様のカルテ】を鑑賞

 

24時間365日を医療に捧げようとする1人の医師の話です。

 

『拝啓 栗原一止大先生様

 

先生がこれを読んでいらっしゃるという事は、わたしはもう夫の元に旅立った後なのでしょうね。

大学病院の先生から、「治療のしようがなく余命半年」と断言された時は、絶望しました。心が悲鳴をあげました。

何日も思いを巡らせることもできず、誰にも打ち明けられないまま、自分の境遇をのろいました。

その時、カルテにびっしりと書き込まれた文字に気付きました。

これを書いてくださった先生にもう一度、お会いしたい、そう思ってあなたを探して探して、ここに辿り着きました。

病むという事は、とても孤独な事です。夫に先立たれて、ようやく寂しさにも慣れたと思ってたら、こんな病気をして、大学の先生に見捨てられ、誰にも知られないまま死を迎えるなんて。

だけどこの病院で、私は孤独から救われました。 

最後の最後にこんな幸せな時間が待ってたなんて、ほんと、人生は分からないものですね。

先生達には、わたしの人生の最期を暖かく照らし出してくださったのです。

先生が書いてくれたあの文字は、ほとんど意味の分からない文字ばかりでしたが、、、

でもわたしにとってそれは神様のカルテです。

どうか先生。

わたしにくださった暖かい時間を、これからも多くの人たちに作ってあげてください。

天国より、めいいっぱいの感謝を込めて。』

 

劇中のクライマックスに出てくる1人の癌患者から主人公に宛てられた手紙です。

 この手紙から、主人公の医療へ捧げる思い、患者への思い、暖かさ、それと同じくらいの辛さ、その全てがにじみでてくる手紙です。

泣きました。

 

僕はこんなにも一つのことに集中し、自分自身を捧げたことがあったのだろうか、もしあったとしたなら、それはなにか相手や状況に伝えることはできていたのだろうか。。

鑑賞後、以前の従業員たちの顔を思い出しました、あのとき僕は何を考えていたんだろう、相手はどう思っていたんだろう、、

人間は皆、自己中心的だとよく言われます、そのなかでも、相手を思いやり、行動するというのはこんなにも人の心を穏やかにするものだと、

同時に、

人間の命とはなんて儚く、脆く、弱いものなのだと、感じました。

しかしそれを暖かく包み込む愛情もまた、人間が与えるものであり、その愛で人は変わる事ができるものなのだと。

 

鑑賞後ひとこと

 

人の一生の時間はそれぞれ、ただどんな人間に巡り会うことができるかでその人の最期はこんなにも暖かいものになる

 

そんなふうに思えた作品だった。ただただ号泣。。。

 

 

作品情報

自然あふれる長野・松本の本庄病院で、内科医として働く栗原一止(櫻井翔)。24時間365日体制で医師不足の問題を抱える病院で、前向きな職員たちと共 に診療をこなす一止にとって、最愛の妻・榛名(宮崎あおい)らと語らうことが日々の楽しみだった。そんなある日、一止はある患者と出会い、人生の岐路に立 つこととなり……。