30歳ニート、ワルアガキをしてみる

崖 っ ぷ ち ダ メ 男 の ホ ン ト の と こ ろ

甘えていた、ただ、理由がほしかった。僕はなんでこんなにも弱いのだろうか、振り返るともう。。。

心の病【ツレがうつになりまして】を鑑賞

 

『仕事辞めなよ』

 

3年前に彼女に言われました。僕はその言葉を待っていました。

当時僕は自暴自棄の真っただ中、罪悪感は募るばかりなのに辞められない、そして気付けば心療内科へ。。

 

鬱病だった。

 

だが本作のようにはなっていない。

僕は甘えていたのだ、診断がでれば同情される、優しくされる、まかり通ると。

 

確かに彼女は誠心誠意尽くしてくれた、毎日なにもせずソファーにうずまる僕。

自分はきちんと仕事に行き、僕のご飯を毎日気にする。

 

『今日はなにした?そっかぁ、んじゃ明日はこれができといいね!ご飯何たべたい?』

 

毎日毎日、僕を気遣い、接してくれた。

 

そして僕はそれを裏切った。

 

もう徐々に回復しているのに、病人面で優しさを求め続けた。

恐らく彼女は気付いていたと思う、僕がただ甘えているだけだと。

 

働いていないので家賃も払わず彼女が全額払っていた、その上僕には支払いがあったので彼女に借金をする始末。

 

この映画でも、宮﨑あおい演じる【ハルさん】が夫の【ツレ】を気遣うシーンは幾度となく出てきますが、僕と彼女のそれはまた違う。

 

僕が偽物だったからだ。

 

鑑賞中、僕はこの主人公【ツレ】が羨ましく思うほどだった。

気持ちがわかる部分と、本物だったらこうなんだろうなぁという部分。

自分が嫌になる。

 

でもいまの僕は違う、そう言いきれる。

 

劇中最後のシーンで、妻のハルさんが、

「結婚式の時の誓いの言葉での、

病めるときも、健やかなるときも、

富めるときも、貧しきときも、

という言葉の意味を、改めて考えました」

というセリフがあります。

 

あぁ、夫婦っていうのはこんなにも支え合い、信じ合い、愛し合う二人のことを言うんだなぁ。

こんな夫婦になりたいと思わせる感動的なシーンです。

また泣きました。。

 

鑑賞後ひとこと

 

「仕事辞めなよ」

といってくれた彼女の愛情。いまさらだけど、僕はそれに必ず応えてみせる。

 

そう誓わせてくれた作品だった。

 

作品情報

仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、心因性うつ病だと診断される。結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく 気付かなかった妻・晴子(宮崎あおい)は、妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。会社を辞めたツレは徐々 に体調を回復させていくが……。